
氏名:今井 倫太
所属・役職:慶應義塾大学 理工学部 教授
人とロボットのインタラクション (HRI) 研究を1991年より行っており、人工知能の最難関国際会議 IJCAI-99 に世界に先駆けて “Physical Constraints on Human Roboto Interaction” というタイトルの発表を行い、HRI における身体表現の重要性を主張し注目されている。 さらに 2000 年に世界に先駆けて、人とコミュニケーションする研究用人型ロボット Robovie を開発し、世界に先駆けて 人とロボットのアイコンタクトがコミュニケーションに重要であることを示した論文が IEEE Transactions on Industrial Electronics (2003, IF=7.5, 被引用件数 288, 2025 年 11 月時点) に掲載されている。 また、HRI 分野の最難関国際会議 ACM/IEEE HRI13 のプログラムチェア、HRI14 のジェネラルチェアを務め、 ACM/IEEE HRI のステアリングコミッティチェア (2021–2023) を務め、HRI 分野の国際的に取りまとめてきた。 さらに、肩に装着するコミュニケーションロボットの研究により人とコンピュータのインタラクションの最難関国際会議 CHI12 にて Honorable Mention Note (全体のトップ 5%) を受賞すると共に、一連の HRI 研究の成果に対して、 ドコモモバイルサイエンス賞社会科学部門優秀賞 (2017 年) を受賞している。 1999 年に発表した、機器間を移動可能なパーソナルエージェント (エージェントマイグレーション) の研究 (ITACO システム) は、 効率良く人と機器の関係性を構築できるユーザインタフェースとして現在も世界中で研究されている。 近年は、大規模言語モデルを用いた心の理論の研究、実世界でのコミュニケーションロボット/エージェントの研究に着目している。
学位論文「ヒューマンロボットインタラクションにおける対話の場の生成の研究」
主査:安西祐一郎
『インタラクションの認知科学』 著:今井倫太(Amazon)
| 年 | テーマ |
|---|---|
| 2024 |
印象文からの絵画生成の研究 顔画像を用いたパスワードの研究 |
| 2023 |
聞き逃しを支援できる文脈処理の研究 文章作成における LLM の効果の研究 Meta-LLM を用いた旅行記作成ロボットの研究 |
| 2022 | 文脈に即した広告生成の研究 |
| 2021 | 穴埋め問題の自動生成の研究 |
| 2020 |
視覚言語用深層学習アーキテクチャの研究 書き換え可能な描画アーキテクチャの研究 任意の操作方法を学習する UI の研究 |
| 2018 | 他者の視点を意識したエージェントの行動生成の研究 |
| 2017 |
同期行動を利用できるカメレオン効果の研究 人間の作業負荷を考慮した協調ロボットの研究 機器に乗り移る精霊エージェントの研究 意図的行動と随伴行動を統合する仕組みの研究 人間の解釈レベルに合わせた強化学習の行動解釈の研究 |
| 2016 |
テレプレゼンスロボットのための適応的聴覚フィルタリングの研究 電動走行車の適応的操作インタフェースの研究 |
| 2015 | 人に教えるロボットの行動生成の研究 |
| 2014 |
テレプレゼンスロボットのための聴覚環境の研究 肩乗りロボットを用いたバーチャル里帰り実験 |
| 2013 |
ジェスチャによるロボットアーム制御の研究 ソシオン理論を用いた関係性制御の研究 |
| 2012 |
肩乗りロボットの研究 指輪型擬人化デバイスの研究 |
| 2011 | 散策記憶を持つロボットの研究 |
| 2010 | 成長点理論に基づく自発的言語生成の研究 |
| 2009 | Blog ロボットの研究 |
| 2008 |
道案内ロボットの反応時間の研究 搬送用ロボットのジェスチャの研究 |
| 2007 | コミュニケーションロボットの反応時間の研究 |
| 2006 | 取り付け型擬人化ロボットの研究(ディスプレイロボット) |
| 2005 |
セマンティックセンサーネットワークの研究 任意方向映像音声投影システム PLOT の研究 指示語を用いたヒューマンロボットインタラクションの研究 |
| 2004 | 演出によるコミュニケーションロボットの実現の研究 |
| 2003 |
自発的注意機構の研究 道案内ロボットの研究 |
| 2000 | 共同注意を実現するロボットの行動の研究 |
| 1999 | コミュニケーションロボット Robovie の開発 |
| 1998 |
マイグレートエージェントの研究(ITACO ロボット) 指示語を理解するロボットの研究 |
| 1997 | 自発的行動生成の研究 |
| 1995 | 多人数参加型コミュニケーション環境の研究 |
| 1993 | 注意機構を利用したロボット用状況依存対話の実現 |