『心と脳－認知科学入門』（岩波新書）

最終更新: 2013年7月17日


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コメント

 （同書第1刷（2011年9月21日発行）、第2刷（2012年10月15日発行）および第3刷（2013年1月15日発行）に関して、以下のコメントをアップします（2013年7月17日））
  1. 2011年12月4日付でこのURLアドレスにアップした同書第1刷についてのコメント1～8については、第2刷、第3刷では（紙幅が広がらない範囲で）修正してあります。
  2. 第1刷～第3刷のすべてについて、p.68の左から5～2行目に書かれている「あるいは十九世紀から二十世紀にかけて活躍したドイツの心理学者ヴントやその弟子で英国生まれの心理学者ティチェナーなどによる行動主義心理学の刺激（Stimulus）－反応（Response）モデルなどは、おおまかな分け方ではあるが、構造主義の流れを汲むよく知られた成果の例である。」の記述は、正しくは「あるいは十九世紀から二十世紀にかけて活躍したドイツの心理学者ヴントやその弟子で英国生まれの心理学者ティチェナーなどによる意識の要素とその連合のモデル、さらには米国の心理学者ワトソンなどによって提唱された行動主義心理学の刺激（Stimulus）－反応（Response）モデルなどは、おおまかな分け方ではあるが、構造主義の流れを汲む良く知られた成果の例である。」です。印刷された文章では原稿の下線部分が抜け落ちてしまっていました。p.68には下線部分の字句がないため、「・・・ヴントや・・・ティチェナーなどによる行動主義心理学の・・・」と読めてしまい、ヴントやティチェナーが行動主義心理学者であるという、誤った文になっています。ヴントやその弟子のティチェナーはもちろん行動主義者ではなく、むしろ生理学を基礎とした心理学者、あるいはそこから出発してより操作的な方法に移行した内観主義心理学者とみるのが妥当です。読者にご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、次刷で改めるようにします。
（同書初版（2011年9月21日第1刷発行）について、以下のコメントをアップします。（2011年12月4日））

  1. 11～13ページ：　「虹の色はいくつ見えるか」の項で述べているように、虹の色を表すことばが言語圏、文化圏でどのように使われているかによって虹の色がいくつ見えるか（この「見える」の意味解釈のためには心、脳、社会の三つのシステムを考えなければならないというのが本書で述べている論点の一つです）は変わってきます。ただし、ある言語圏・文化圏にどのように虹の色の呼称体系が導入されたか等の歴史的な経緯については、本書では触れていません。この点に関連して、板倉聖宣『虹は七色か六色か－真理と教育の問題を考える』（仮説社）には次のようなことが述べられています。アメリカでは、1940年までの理科の教科書には虹の色は七色と書かれていましたが、1941年に発行されたベルタ・パーカー（シカゴ大学にデューイが創設した実験学校所属とのこと）著の単元別教科書『雲と雨と雪』に虹は七色だが藍色は見えにくいので藍色を挙げなくてもよいと書かれ、それが流布するようになって、その後虹は六色で呼ぶことがアメリカの中に広がっていった、ということです。この見解がアメリカで六色を中心とした呼び方が流布している現象のすべてを説明しているかどうか確かめてはいませんが、傾聴に値すると思います。なお、虹の色のスペクトル自体は物理学の法則によって規定されています。このことと心や社会を通した認知の仕組みが矛盾しているわけではありません。
  2. 34ページ：　上部にある脳の図の中で、外側溝を示す線と眼窩前頭皮質を示す線が逆になっています。
  3. 120～121ページ：　エレノア・ギブソンらの「視覚の崖」の実験によって、生後六カ月の赤ちゃんでも視覚の崖にハイハイして出ていかない、またその他のことから、奥行き知覚の機能は基本的には生物として備わった機能であると考えられるようになった、と述べています。この考え方は、ギブソンが研究を発表した1960年当時の考え方としては妥当な面が強く、当時の学界に大きなインパクトを与えたのですが、実際には生後六カ月ではまだハイハイしない赤ちゃんのほうがずっと多いと考えられます。また、その後のJ.J.キャンポスらの実験をはじめとする多くの研究によって、視覚の崖に出ていくことへの不安や恐怖のような感情は生後経験的に芽生えてくる機能であり、ハイハイがまだできない赤ちゃん、できるようになったばかりの赤ちゃんは崖に対して恐怖感ないし不安感を抱かない傾向があること、ハイハイの経験がある一歳前後の赤ちゃんになると崖の向こうでお母さんがにっこりしていれば崖に這い出していくことなど、たくさんのことがわかってきています（たとえば開一夫「赤ちゃんの不思議」（岩波新書）123～125ページ）。現在では、奥行き知覚の機能自体と奥行き知覚から生じる不安や恐怖の機能を基本的には分けて考え、そのうえで両者の相互作用を洞察するとことが妥当と考えられます。
  4. 121ページ：　エイマスらの研究が、生後まもなくの赤ちゃんでも音声の変化を聞き分けていることを見出した、とあります。一般書としてはこの書き方でもよいかと思いますが、厳密に言えば、赤ちゃんは音の弁別ができることを実験者が行動から推測できたのであり、とくに、音でなく音声の変化を聞き分けたかどうかは云々できないともいえます。なお、エイマスはEimasのカタカナ読みとして書いたものですが、アイマスと書いたほうが発音に近いかもしれません。
  5. 145ページ： 「その後バデレーは、もとのモデルにエピソード記憶にかかわる情報を処理する部分を付け加え、作動記憶の中でエピソード記憶の情報を処理することができると主張するようになった。」とあり、実際にはこの通りの面が強いと考えられますが、厳密に言えば、バデレーの主張による「エピソード・バッファ」（たとえばA.Baddeley, The episodic buffer: A new component of working memory?, Trends in Cognitive Sciences, 4, 417-423, November, 2000）は、エピソード記憶としてコードされた情報をあらためて処理する機能というよりは、音声や視覚などの多様な情報表現を統合しつつエピソード記憶を含む多様な記憶情報を処理する作動記憶の機能の一部と考えられます。ただし、それ以前（1974年）に提案されたモデルにエピソード・バッファという名称でこの部分が新たに付け加えられた理由は、エピソード記憶への符号化およびエピソード記憶からの想起を重視した機能を考えることが重要になってきたという、1970年代後半から20世紀末に至る研究の潮流が背景にあると考えられます。
  6. 147ページ最左行～148ページ3行目：　ここでは、想起のしかたが符号化の際の感情の手掛かりに依存するという現象について1970年代末にスタンフォード大学のバウアーが感情の中でも気分と呼ばれる（楽しい、悲しいのような）長く持続する感情と想起の関係（気分依存記憶と呼ばれます）について行った研究を引いて述べています（文献としてはたとえばG.H.Bower, Mood and memory, American Psychologist, 36, 129-148, 1981）。この現象については、その後肯定的な実験結果も出てきていますが、その一方で再現性がないとする実験結果も出ています。したがって、気分依存記憶は記憶と感情を結びつける興味深い現象ではありますが、多くの場合に成立する記憶現象として確定できているとはいえません。たとえば、バウアー自身が第一著者となっている論文で、気分依存記憶は実験的に再現できなかったとする論文が出版されています（G.H.Bower and J.D.Mayer, Failure to replicate mood-dependent retrieval, Bulletin of the Psychonomic Society, 23, 39-42, 1985）。気分依存記憶をバウアーよりも広く捉えた場合に肯定的な結果を得ている研究としては、たとえばE.Eich and J.Metcalfe, Mood-dependent memory for internal versus external events, Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition, 15, 443-455, 1989などがあります。
  7. 153ページ：　メンタルローテーションの図中に影のついている部分がありますが、実際の実験では影のない図が使われています。
  8. 225ページ：「線状体」は、「線条体」という漢字を当てるのが正しいです。他に229ページ、242ページ、243ページも同様です。また、239ページは「線状皮 質」でなく「線条皮質」、「外線状皮質」ではなく「外線条皮質」です。（この項については、平成23年11月刊行の電子版で は修正されています。）

参考文献

【１】最近の動向

本の中では歴史に重点を置き、最近の研究動向に触れることが少なかったので、最近の動向を知ることのできる参考文献などをあげておきます。
  1. Trends in Cognitive Sciences、Trends in Neurosciences 　それぞれ認知科学および神経科学の最新動向。ともに月刊でよく読まれている。
  2. Annual Review of Psychology　認知科学関係を含む心理学研究の総説。Annual Review of Neuroscience、認知神経科学を含む神経科学研究の総説。これらもよく読まれている。
  3. Topics in Cognitive Science（年4回程度）　認知科学全般にわたる最新の研究動向。
  4. CogPrints 心理学、神経科学、言語学、コンピュータ科学、哲学、生物学、医学、人類学などにわたる、心のはたらきに関連した論文のレポジトリー。
  5. Encyclopedia of Cognitive Science　認知科学関連の項目を網羅したオンライン事典。
  6. R.A.Wilson and F.Keil (eds.): The MIT Encyclopedia of the Cognitive Sciences, Cambridge: The MIT Press, 1999.　認知科学に関連した項目が網羅された定評ある書籍。
  7. Behavioral and Brain Sciences　一人の研究者が書いた総説論文に多くの研究者が長いコメントを寄せて一つのテーマを広く深く彫り込む、認知科学全般にわたる学術雑誌。
  8. 心理学、神経科学、言語学、人類学、情報科学、生物学、医学、哲学、その他の分野にわたる、とくに心のはたらきに関係した分野をカバーする国内外の各種学術雑誌および国際会議論文集。心理学や神経科学に近いものだけでもNature、ScienceからCognition、Cognitive Science、Cognitive Psychology、Journal of Cognitive Neuroscience、Journal of Neuroscience, Journal of Neurophysiology, Child Development, Developmental Science, Psychological Review、Artificial Intelligence、Proceedings of National Academy of Sciences、その他数多くある。情報科学関係はヒューマン・コンピュータインタラクションや知的情報処理などの分野に膨大な文献がある。
  9. 発達、学習、障害、記憶、社会性、感情などの特定の研究テーマや研究方法をまとめたハンドブック類。たとえば、R.Cabeza and A.Kingstone (eds.), Handbook of Functional Neuroimaging of Cognition, 2nd Edition, The MIT Press, 2006. fMRIによる脳機能画像データの解析手法、研究成果などをまとめたハンドブック、C.A.Nelson and M.Luciana, Handbook of Developmental Cognitive Neuroscience, 2nd edition, The MIT Press, 2008.　発達に関連した認知神経科学の研究成果を網羅したハンドブック、その他多数。

【２】この２０冊

本の末尾にも掲載してありますが、筆者の選んだ「この２０冊」のリストを再掲します。古典から現代まで、論文ではなく著書、編書に限って、その後の研究に大きな影響を与えた、あるいは与えるだろうと思われるものを２０項目（実際にはもう少し多いですが）あげてあります。ご参考になれば幸いです。大半は訳書が出ており、今後適宜アップの予定です。
  1. C.K.Ogden and I.A.Richards (eds.), The Meaning of Meaning: A Study of the Influence of Language upon Thought and The Science of Symbolism, Routedge & Kegan Paul, 1923.　言語と思考と意味の関係を扱った古典。マリノフスキーによる共感の共同体の論考を含む。
  2. N.Wiener, Cybernetics: Or the Control and Communication in the Animal and the Machine, The MIT Press, 1948.　制御モデルの理論的支柱となった「サイバネティクス」の原典。神経系と行動の制御モデルをきわめて早期に提唱したC.S. Sherrington, The Integrative Action of the Nervous System, Charles Scriber’s Sons, 1906、内容は異なるが神経系モデルの古典という意味では、神経系の学習モデルの嚆矢となったD.O.Hebb, The Organization of Behavior, John Wiley & Sons, 1949も参照。
  3. R.Arnheim, Art and Visual Perception: A Psychology of the Creative Eye, University of California Press, 1954.　心や脳と芸術を扱った書物は多いが、古典を含めて一つ選ぶならこの本。ゲシュタルト学派の今日的な意義を考えるにも良い題材。
  4. J.B.Carroll, Language, Thought, and Reality: Selected Writings of Benjamin Lee Whorf, The MIT Press, 1956.　サピア－ウォーフ仮説の提唱者ウォーフの逝去後10数年、認知科学の勃興とともに編まれ、その後の認知研究に大きな影響を与えた。
  5. N.Chomsky, Syntactic Structures, Mouton, 1957.　1956年に発表されたチョムスキー言語学の原典であり、チョムスキー学派の思想の源流。
  6. L.Vygotsky, Thought and Language: Studies in Communication (English translation), E.Hanfmann and G.Vakar (eds.), The MIT Press, 1962.　思考、言語、発達と社会に関するヴィゴツキーの代表的著作。
  7. W.Kneale and M.Kneale, The Development of Logic, Oxford University Press, 1962.　 論理学そのものでなく、思考のはたらきのよって形式論理学のモデルがいかに形成されたかを古代から記述。
  8. J.Piaget, Sagesse et Illusions de la Philosophie, Presses Universitaires de France, 1965.　20世紀半ばに至る発達研究の頂点に立つピアジェの膨大な著作の中から一点を選ぶとすれば、著者の情熱が吐露されたこの本。ピアジェとチョムスキーの有名な論争をまとめたM.Piattelli-Palmarini (ed.), Language and Learning: The Debate between Jean Piaget and Noam Chomsky, University of Chicago Press, 1983も参照。
  9. H.A.Simon, The Sciences of the Artificial, The MIT Press, 1969 (3rd Edition, 1996).　認知科学の誕生にかかわった著者による、思考や学習のモデル、デザインの科学など多岐にわたる論考。20世紀後半の思考研究をリードした物理記号システム仮説を詳細に示すA.Newell and H.A.Simon, Human Problem Solving, Prentice-Hall, 1972、思考方略の研究を拓いたJ.S.Bruner, J.J.Goodnow and G.A.Austin, A Study of Thinking, John Wiley & Sons, 1956も参照。
  10. G.Lakoff and M.Johnson, Metaphors We Live By, University of Chicago Press, 1980.　言語は比喩、ひいては身体と切っても切り離せないことを説得的に主張し、認知と言語の研究に大きな影響を与えた。
  11. D.Marr, Vision: A Computational Investigation into the Human Representation and Processing of Visual Information, San Francisco: W.H.Freeman, 1982. 　説明のレベルや情報表現の概念を明確に示した視覚情報処理研究の古典。
  12. M.Minsky, The Society of Mind, Simon & Schuster, 1986.　心の構造と機能について、創造的な情報表現と情報処理モデルを提唱。
  13. S.Carey, Conceptual Change in Childhood, The MIT Press, 1986.　新ピアジェ学派が極めた心の発達に関する研究成果の一つ。概念が心の中にいかに生まれるかについてさらに包括的に書かれたS.Carey, The Origin of Concepts, Oxford University Press, 2009も参照。
  14. L.Suchman, Plans and Situated Actions: The Problem of Human-Machine Communication, Cambridge University Press, 1987. 　人類学的なアプローチで人間と機械の相互作用をとらえた創造的論考。文化への参加と学習についてはJ.Lave and E.Wenger, Situated Learning: Legitimate Peripheral Participation, Cambridge University Press, 1991も参照。
  15. A. Karmiloff-Smith, Beyond Modularity: A Developmental Perspective on Cognitive Science, The MIT Press, 1992.　当時優勢だった領域固有性の概念を超える心の発達の研究方法論を提起した。心の中の情報表現を分散表現とみなして多様な機能の相互作用をもとに心の発達を探るJ.L.Elman, E.A.Bates, M.H.Johnson, A.Karmiloff-Smith, D.Parisi and K.Plunkett, Rethinking Innateness: A Connectionist Perspective on Development, The MIT Press, 1996も参照。
  16. A.Damasio, Decartes’ Error: Emotion, Reason and the Human Brain, Putnam, 1994.　身体と心や脳の関係について新しい仮説を提唱、思考や意思決定に対する身体と感情の重要性を主張した。感情の実験とモデルを組み合わせたJ.LeDoux, The Emotional Brain: The Mysterious Underpinnings of Emotional Life, Simon & Schuster, 1998、感情に関する実証的研究の古典としてC.Darwin, Expression of Emotion in human and animals, John Murray, 1872も参照。
  17. M.Csikszentmihalyi, Creativity: Flow and the Psychology of Discovery and Invention, HarperCollins, 1996.　フローの概念による創造性の研究で知られた著者の本のなかでも認知のはたらきに直接関係があるものの一つ。
  18. M.Tomasello, Origins of Human Communication, The MIT Press, 2008.　コミュニケーションの原点を探る。20世紀末までの考え方をまとめたM.Tomasello, The Cultural Origins of Human Cognition, Harvard University Press, 1999、他人を助ける心のはたらきを描くM.Tomasello et al., Why We Cooperate, The MIT Press, 2009も参照。
  19. A.S.Pentland with T.Heibeck, Honest Signals: How They Shape Our World, The MIT Press, 2008. 人は意識せずに自分の心の状態を相手にいろいろな情報の組み合せとして伝えていることを端的に提示。
  20. M.Gazzaniga (ed.), The Cognitive Neurosciences, 4th Edition, The MIT Press, 2009. M.H.Johnson with M. de Haan, Developmental Cognitive Neuroscience, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2010. それぞれ認知神経科学全般および発達の認知神経科学に関する定番の参考書で、ともに前の版から改訂が進んでいる。

特別付録：


【３】本の内容に関係する文献

分野にかかわらず出版年順です。今後追加の予定です。また、訳書等についても今後適宜アップの予定です。
  1. C.Darwin, Expression of Emotion in human and animals, John Murray, 1872.
  2. W.James, What is emotion? Mind, 9, 188-205, 1884.
  3. H.Ebbinghaus, Über das Gedächtnis, 1885, On Memory: A Contribution to Experimental Psychology, Translated by Henry A. Ruger & Clara E. Bussenius, 1913, originally published by Teachers College, Columbia University.
  4. W.James, The Principle of Psychology, 1890, Combined edition published in 1983 by Harvard University Press.
  5. C.S. Sherrington, The Integrative Action of the Nervous System, New York: Charles Scriber’s Sons, 1906.
  6. W.Koeler, Mentality of Apes, Original version published in 1917. Published in 1925 by Paul, Trench, Trubner & Co.
  7. B.Malinowski, The problem of meaning in primitive languages, In C.K.Ogden and I.A.Richards (eds.), The Meaning of Meaning: A Study of the Influence of Language upon Thought and The Science of Symbolism, Routedge & Kegan Paul, 1923.
  8. W.B.Cannon, The Wisdom of the Body, W.W.Norton, 1932.
  9. F.C.Bartlett, Remembering: A Study in Experimental and Social Psychology, Cambridge University Press, 1932.
  10. E.C.Tolman, Purposive Behavior in Animals and Men, New York: Country, 1932.
  11. J.R.Stroop, Studies of interference in serial verbal reactions, Journal of Experimental Psychology, 18, 643-662, 1935.
  12. K.Koffka, Principles of Gestalt Psychology, New York: Harcourt, Brace & Co., 1935.
  13. A.Turing, On computable numbers, with application to Entsheidungsproblem, Proceedings of the London Mathematical Society, Ser.2, 42, 230-265, 1936.
  14. J.W.Papez, A proposed mechanism of emotion, 1937, reprinted in Journal of Neuropsychiatry Clinical Neuroscience, 7(1), 103-112, 1995.
  15. W.McCulloch and W.Pitts: A logical calculus of the ideas immanent in nervous activity, Bulletin of Mathematical Biophysics, 7, 115-133, 1943.
  16. K.J.W.Craik: The Nature of Explanation, Cambridge University Press, 1943.
  17. A.Portmann, Biologische Fragmente zu einer Lehre vom Menschen, Verlag Benno Schwabe & Co., 1944.
  18. M.Wertheimer, Productive Thinking, Harper, 1945.
  19. K.Lashley: The problem of serial order in behavior, In Cerebral Mechanisms in Behavior: The Hixon Symposium, John Wiley & Sons, 1948.
  20. N.Wiener, Cybernetics: Or the Control and Communication in the Animal and the Machine, Cambridge, The MIT Press, 1948.
  21. C.Shannon, A mathematical theory of communication, Bell System Technical Journal, 27, 379-423 and 623-656, 1948.
  22. D.O.Hebb, The Organization of Behavior: A Neuropsychological Theory, John Wiley & Sons, 1949.
  23. H.F.Harlow, The formation of learning sets, Psychological Review, 56, 51-65, 1949.
  24. E.Brunswick, The Conceptual Framework of Psychology, University of Chicago Press, 1952.
  25. A.L.Hodgikin and A.F.Huxley: A quantitative description of ion currents and its application to conduction and excitation in nerve membranes, Journal of Physiology, 117, 500-544, 1952.
  26. E.C.Cherry, Some experiments on the recognition of speech, with one and with two ears, Journal of Acoustic Society of America, 25 (5), 975–979, 1953.
  27. G.A.Miller: The magical number seven plus or minus two: some limits on our capacity for processing information, Psychological Review, 63, 81-97, 1956.
  28. J.S.Bruner, J.J.Goodnow and G.A.Austin: A Study of Thinking, John Wiley & Sons, 1956.
  29. J.B.Carroll, Language, Thought, and Reality: Selected Writings of Benjamin Lee Whorf, The MIT Press, 1956.
  30. W.P.Tanner, Jr., J.A.Swets and D.M.Green, Some general characteristics of the hearing mechanism, Technical Report 30, Electronic Defense Group, University of Michigan, 1956.
  31. N.Chomsky, Syntactic Structures, Mouton, 1957.
  32. J.C.Eccles, The Physiology of Nerve Cells, Johns Hopkins University Press, 1957.
  33. V.B.Mountcastle, Modality and topographic properties of single neurons of cat’s somatic sensory cortex, Journal of Neurophysiology, 20(4), 408-434, 1957.
  34. W.B.Scoville and B.Milner, Loss of recent memory after bilateral hippocampal lesions, Journal of Neurology, Neurosurgery and Psychiatry, 20, 11-21, 1957.
  35. H.A.Simon, Models of Man, John Wiley & Sons, 1957.
  36. R.L.Fantz, Pattern vision in young infants, The Psychological Record, 8, 43-47, 1958.
  37. J. Y. Lettvin, H. R. Maturana, W. S. McCulloch and W. H. Pitts, What the Frog's Eye Tells the Frog's Brain, Proceedings of IRE, 47, 1940-1951, 1959.
  38. E.Gibson and R.D.Walk, The visual cliff, Scientific American, 202, 80-92, 1960.
  39. G.Sperling, The information available in brief visual presentations, Psychological Monographs: General and Applied, 74, 1-30, 1960.
  40. G.A.Miller, E.Galanter and K.Pribram, Plans and the Structure of Behavior, Bolt, Reinhart &Winston, 1960.
  41. J.McCarthy, Recursive Functions of Symbolic Expressions and Their Computation by Machine, Part I, http://www-formal.stanford.edu/jmc/recursive.html.
  42. H.B.Barlow, Possible principles underlying the transformation of sensory messages, Sensory Communication, 217-234, 1961.
  43. R.L.Fantz, The origin of form perception, Scientific American, 204, 66–72, 1961.
  44. F.Rosenblatt: Principles of Neurodynamics: Percpetrons and the Brain Mechanisms, Spartan Books, 1961.
  45. D.H.Hubel and T.N.Wiesel: Receptive fields, binocular interaction and functional architecture in the cat’s visual cortex, Journal of Physiology, 160(1), 106-154, 1962.
  46. J.L.Austin, How to Do Things with Words, The William James Lectures delivered at Harvard University, 1955, J.O.Urmson (ed.), Clarendon Press, 1962.
  47. L.Vygotsky, Thought and Language: Studies in Communication (English translation), E.Hanfmann and G.Vakar (eds.), The MIT Press, 1962.　
  48. R.L.Fantz, Pattern vision in newborn infants, Science, 140, 296-297, 1963.
  49. G.Lakoff, Toward generative semantics, In J. D. McCawley (ed.) Syntax and Semantics 7: Notes from the Linguistic Underground, Academic Press, 1976 (originally 1963), pp.43-61.
  50. A.D.de Groot, Thought and Choice in Chess, Mouton, 1965.
  51. P.C.Wason, Reasoning, In B.M.Foss, New Horizons in Psychology, Penguin, 1966.
  52. N.A.Bernstein, The Coordination and regulation of performance (English translation), Pergamon Press, 1967.
  53. H.A.Simon, Emotional and motivational controls of cognition, Psychological Review, 74(1), 29-39, 1967.
  54. H.P.Grice, Logic and conversation: William James Lectures delivered at Harvard University, 1967. Also see H.P.Grice, Studies in the Way of Words, Harvard University Press, 1989.
  55. U.Neisser, Cognitive Psychology, Appleton-Century-Crofts, 1967.
  56. E.H.Lenneberg, Biological Foundation of Language, John Wiley & Sons, 1967. See also E.H.Lenneberg, The capacity of language acquisition, In J.Fodor and J.Katz (eds.) The Structure of Language, Prentice-Hall, 1964.
  57. R.C.Atkinson and R.M.Shiffrin, Human memory: a proposed system and its control processes, In K.W.Spence and J.T.Spence (eds.), The Psychology of Learning and Motivation Vol.2, Academic Press, 1968, pp.89-195.
  58. C.J.Fillmore, The case for case, In Bach and Harms (eds.), Universals in Linguistic Theory, Holt, Rinehart &Winston, 1-88, 1968.
  59. R.B.Zajonc, Attitudinal Effects Of Mere Exposure, Journal of Personality and Social Psychology, 9(2, part 2), 1–27, 1968.
  60. D.Marr, A theory of cerebellar cortex. Journal of Physiology, 202, 437-470, 1969.
  61. H.A.Simon, The Sciences of the Artificial, The MIT Press, 1969.
  62. M.Minsky and S.Papert, Perceptrons: An Introduction to Computational Geometry, The MIT Press, 1969 (Second, revised edition in 1972).
  63. R.Quillian, Semantic memory, In M.Minsky (ed.), Semantic Information Processing, The MIT Press, 1969, pp.227-270.
  64. B.Berlin and P.Kay, Basic Color Terms: Their Universality and Evolution, University of California Press, 1969.
  65. J.Pascual-Leone, A mathematical model for the transition rule in Piaget’s developmental stages. Acta Psychologica, 32, 301–345, 1970.
  66. G.Gallup, Jr., Chimpanzees: self recognition, Science, 167, 86–87, 1970.
  67. T.Gladwin, East is a Big Bird: Navigation and Logic on Puluwat Atoll, Harvard University Press, 1970.
  68. B.Julesz, Foundations of Cyclopean Perception, The MIT Press, 2006. (The first version published in 1971.)
  69. P.D.Eimas, E.R.Siqueland, P.Jusczyk and J.Vigorito, Speech perception in infants, Science, 171, 303-306, 1971.
  70. G.Lakoff, On generative semantics, In D. D. Steinberg and L. A. Jakobovits (eds.), Semantics: An interdisciplinary reader in philosophy, linguistics and psychology, Cambridge University Press, 232-296, 1971.
  71. J.H.Flavell, First discussant's comments: What is memory development the development of? Human Development, 14, 272-278, 1971.
  72. R.Shepard and J.Metzler, Mental rotation of three dimensional objects, Science, 171, 701-703, 1971.
  73. E.Land and J.J.McCann, Lightness and Retinex Theory, Journal of Optical Society of America, 61, 1-11, 1971.
  74. F.I.Craik and R.S.Lockhart, Levels of processing: A framework for memory research, Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior, 11(6), 671-684, 1972.
  75. E.Tulving, Episodic and semantic memory, In E.Tulving and W.Donaldson (eds.), Organization of Memory, Academic Press, 1972.
  76. H.B.Barlow, Single units and sensation: A neuron doctrine for perceptual psychology, Perception, 1(4), 371-394, 1972.
  77. A.Newell and H.A.Simon, Human Problem Solving, Prentice-Hall, 1972.
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書評

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